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「何者って言われても・・・。普通の日本人、としか言いようがないよ・・。」
俺はため息を付きながらそう答えた。
「・・・その格好といい髪色といい、日本人には見えないけどな」
男は鋭い目で俺を見ながら言った。
格好と髪色・・・と言われても。
今の俺の格好はパステルカラーの黄色のタンクトップに薄い色の膝丈のジーンズという至って普通の部屋着だ。
それに髪色だって市販の染め粉で染めた少し斑な茶色だ。
おかしい点などどこにもない。
むしろ町の人達やこいつらの方が可笑しい。今の時代袴や着物なんてありえない。
それにこいつら・・刀持ってやがる。何で捕まらないんだ・・?
なんだ・・・何かがおかしい・・・。
「・・・―い、おい!」
「へっ!?」
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