16人が本棚に入れています
本棚に追加
某日某酒屋にて。
某恋愛小説を持った一人の女が叫んだ。
「ああもう!なんであたしにはこんなイイ男が落ちてこないのよォォォォ!!」
…否、愚痴っていた。
店主「いやいや嬢ちゃん若いんだからさァ。まだまだわかんねェよ?」
「いーや来ない!こんなドラマチックな恋愛、あたしにゃ縁無いなんてさァ分かってたのよ!!?でもさ、でもさ!?ムカつくじゃんバカップルがイチャイチャと!あァどーせあたしゃ奴等みてーにイチャイチャできる職にゃついてねーもんンン!!!」
店主「じゃあ後悔してんのかィ?その職に就いたこと」
「いや。…後悔はしてない。あたしが決めたんだ、あの子を守る為に」
店主「…弟、か」
「あァ」
店主「…よし!分かった!オジサンもう一杯サービスしちゃう!アンタは若いながらももう立派な女だァ。安い男なんざ蹴散らしちまえ!!」
「ありがとオジサン!!」
店主に勧められ更に酒を呷る。
そう。あたしの仕事は…
…人殺しだ。
*
最初のコメントを投稿しよう!