銀色のマダオ

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「いやいやいや!なんでそーなるワケ!?あの時私はただの酔っ払いでアンタはそれを介抱してくれただけじゃない」 銀「あれ?覚えてねェの?あん時のコト」 「え?」 にやつきながらその銀さんとやらが答えた。 銀「私さっちゃん先輩みたいに恋してみたーい、みたいなコト言ってたんだよォ。純情乙女ですかァ?」 「は!?」 クツクツと笑いながら不意討ちで投げられた爆弾に思わず顔が半端なく火照る。 「嘘、私そんなコト喋った!?」 銀「あァ」 ぎゃーめっさ恥ずかしいィィィ!!! 「…あれ?何でそこから依頼に繋がるの?」 銀「それはー…何でもねェ」 「ちょ、気になるから教えてよ!」 銀「とにかく!色々あって俺ァお前の彼氏をつとめることになったの!」 色々って何だよ!すごい気になるじゃねェかァァ!! …って、アレ? 何か重要なコト聞きそびれたような。 銀「…聞いてる人の話?俺ァお前の」 「か、彼氏ィィ!?」 銀「お、ちゃんと聞いてんじゃん」 えらいえらい、と子供扱いしながら頭をわしゃわしゃと撫でる銀時。 そんな扱いに慣れていない私は益々身体に熱を帯びる。 「ち、ょっと待て!」 銀「んぁ?」 「依頼の理由を話せないのは分かったけど、アンタはいいの!?万事屋とはいえ彼女いるんだったらこんな」 銀「いねーから大丈夫だっての。それに…あ」 「それに?」 銀「や、ウン何でもねェ」 「そこまで言ったんなら話せよ!気になるじゃんっ!テメー本当まるで駄目な男な。略してマダオだよ」 銀「お前かなり毒舌だなァ。つかマダオは長谷川さんだけだから」 「誰だよ長谷川」 銀「…あァもーいいからとりあえず黙れ」 「う、わ」 手をいきなり引かれて何されるかと思えば 銀「…どーやらテメーの初ちゅーは俺が貰っちまったみてーだなァ」 またにやつく銀さんとやら。 「…っこの変態ィィィ!!!」 …一生の不覚だ。 こんなマダオにときめくなんて! *
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