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「あ!! 美春!! おはよう!!」
「おはよう!! みんな!!」
「うわっ!! ベタなセリフ!!」
「ひど~い!! あはは!!」
私はいつも一緒にいる友達のところにきた。
大成は自分の席に座って、山本君と楽しそうに話をしていた。
私もあんな風に喋れたらなぁ……
「あれあれ? 美春? あんたまた黒井君のこと見てたでしょ?」
友達の一人がニヤニヤしながら私にそう言ってきた。
「ふぇっ!? そっ……!! そんなこと無いよ!?」
「あ~あぁ……『白黒コンビ』の消滅。『白黒カップル』の誕生かぁ……」
『白黒カップル』……
私は別にいいんだけど……
……いや!! なんか恥ずかしい!!
「あっ……!! あり得ない!! あり得ないから!! そんな事!!」
「否定しなくても……ほら? 耳が真っ赤になってるよ?」
「本当だ!! 美春の耳が真っ赤になってる!! 美春照れてる~!!」
「うっ……!! うるさ~い!!」
私が大成のことを好きなのはみんな分かってる。
だけど大成は私のことをなんて思ってるんだろ……
腐れ縁? 幼なじみ?
少なくとも私のことは好きじゃないな……
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