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ピーピー
ドタドタ…ザワザワ…
ここはある街の豪邸である。先ほどから家の中から外まで警察官たちが厳重に警備をしている。なぜなら、この家に予告状が届いたからである。
“午前零時。犬山家から
『人魚の涙』を頂きに参上いたします。怪盗ラビット”
人魚の涙とはめったにとれない貴重な宝石のことである。売ればかなり値がはるほどのものだ。
そして、それを狙う怪盗ラビットとは、あらゆる豪邸に忍びこみ金目の物を盗んでは、貧しい人達に分け与えているのだ。そのため街の住人から多くの支持を得ている。だが、警察はもちろん、街の人達でさえその姿を見たことがない。謎な怪盗である。
そして、この俺、沖田総悟は一番に怪盗ラビットの面を拝んでやろうと目論んでいるのだ。だから、こうして眺めているのだった。
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