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駅のホームで横浜方面行きの電車を待っていた。
向かい側の4番ホームは新宿方面行きの電車だった。
ちょうど電車が4番ホームに入ってきた。
ドアが開く。
次の瞬間祥悟の身に今まで感じたことのない衝撃を受けた。
祥悟の目に映っているものは、ホームのベンチに座っている一人の女性だった。
髪は長く非常に整った顔立ちをしていて、おまけにスタイルが抜群によかった。
二十代前半といったところか。
黒のスーツを来ている。
彼女もまた、俺と同じ井上製薬の新入社員なのか。
今すぐ彼女の横に座りたい。
そんな衝動に駆られた時だった。
彼女はその新宿方面行きの電車に乗ってしまった。
祥悟は女性の姿を目で追った。
しかし電車は行ってしまった。
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