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「早く渡したまえよ。」
小野寺と翔子は、傷だらけの“天使”を渡すまいと彼女の前に立っていたがしばらくして彼女の方から歩き始めた。
「ねぇ、待ってよ。帰りたくない理由があるんじゃないのかい?」
小野寺の問いは、無視して
「この人達に、危害は加えないでこのまま家に帰してください!約束です!」
高くて綺麗な声が響いた。それは、まさに“angelvoice”だった。
「分かった。さぁこっちに。」
“天使”は男達の陣営に入り一人の男が口を開いた。
「放射性科学物質は不運にも少年少女の体内に入り込み事故死した。というシナリオがベストだろう。」
一人は、“天使”を掴んで後の2人はジリジリと近づいてきた。
「ちょっと、約束が違うじゃないですか!!」
“angelvoice”がまた響く。
「もとは、君が逃げ出すのが悪いんだ。」
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