No.800

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悶々とした空気。 「名前は無いの?」 『仲村翔子』が悲しい目で言う。また顔色が悪くなったように見える。 「はい。強いていえば“No.800”ですかね。エヘヘ……。」 ……無理やり笑うなよ。 「でも、嬉しかったなぁ。改めて言わせて下さい。見ず知らずの私を救ってくださり、有難う御座います。」 深々と頭を下げた。 「ぐぅ~!!…………。」 どうやら3日、何も食べてないようだ。 「かぁ~!!早くいってよ!今から、カップ麺用意するね!飲み物は何がいい?」 「エヘヘ…。ホットミルクお願い出来ますか!?」 その瞳からはまた雫が滴り落ちていた。 窓の外を見ると遠くでお日様が顔を出しかけてる。まだ月は出てるけど。 どうやら、夜は明けは近いらしい。
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