~Soulful.Dirty.Music~

6/45
前へ
/154ページ
次へ
「それじゃあ後は、頼んだぜ。」 朝食のパンを何とか食べ、小野寺に毛布を掛けて言った。 「さっさと行きなさい。」 瞳を閉じて疲れ切ったように 俺は天使ちゃんから“赤いアフガニスタンストール”を取ると首にかけた。 『さっさと帰ってろよ』と言いたかったが、どうやらそれは嘘の気持ちらしい。 口から出ない。 仕方なく、 「部屋を散らかすなよ。」とだけ言った。 ガチャリと開けて、部屋を閉め まだ暗い夜空に早すぎる登校をし始めた。
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加