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「それじゃあ後は、頼んだぜ。」
朝食のパンを何とか食べ、小野寺に毛布を掛けて言った。
「さっさと行きなさい。」
瞳を閉じて疲れ切ったように
俺は天使ちゃんから“赤いアフガニスタンストール”を取ると首にかけた。
『さっさと帰ってろよ』と言いたかったが、どうやらそれは嘘の気持ちらしい。
口から出ない。
仕方なく、
「部屋を散らかすなよ。」とだけ言った。
ガチャリと開けて、部屋を閉め
まだ暗い夜空に早すぎる登校をし始めた。
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