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俺は再び教科書を取り頭に叩き入れる。
そういえば、この駅でこの5両目に入ってくる不動のスターティングメンバーである“太った女子高生”が居ない。
まぁ、本当に本当にどーでもいいけどね。
辺りをもっと見回してみる。すると……
「今日は珍しいこと尽くしだな。天使に会うとこんなことも起きるのか?」
朝っぱらから、スターティングメンバー以外に入ってくる奴らが居るとは。
男が3人、恐らく“賞金稼ぎ”だ。隠してはいるが髭面の男が自分では知らず知らずのうちに腰の辺りを触っている。
ガンホルスターだ。
この地区には、悪党なんてめったに現れないのに
ヤツらは、4人席に座って喋り出した。
「本当にヤツは、居るんだろうな?遥々、“水星”からやって来て~居なかったらこの『カジノ・カルソン』様のくたびれもうけだろう」
髭面、丸鼻、胴長短足、おまけに目玉はギョロっとしてる。“賞金首”の間違いじゃないのか?
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