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制服に着替えて事務所に戻ると、ちょうど野田景子が電話を受けているところだった。
「店長。出勤早々ですが、商品部の中村部長からお電話ですよ」
「えー。いきなり？」
香保里は渋々受話器を取った。
「何ですか？」
「いきなりご挨拶だな。外村ヨメ」
中村は愉快そうに電話口で笑っている。
「頑張ってるようだな。本部の奴らも、最近はお前をベタ褒めだ」
「マネージャー……じゃない部長が色々チャンスをくれますからね」
香保里が笑う。
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