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彼女の本当の意志は分からないのに、彼女の体の事だけは一つずつ分かっていく。
彼女の甘い息遣いを聞きながら、白く無駄な肉のない太股へと手を滑らせた。彼女の息が熱く艶っぽくなる。
「もう濡れてんの?」
「やぁっ…」
からかうような笑いを含んだ俺の声に彼女は不満そうな声を上げた。
滑らかな舌触りの色づいた乳首を愛撫しながら、右手で左右の太股を擽る。彼女が身をよじって足を閉じようとしたけど、太股の間に俺の足があるからそれは出来ない。
サテン素材の桜色のショーツに爪先を這わせ、遊ばせる。
「旭ぃ……」
「どうした?」
息を荒げた彼女が、恨めしそうに俺を見た。
もちろん、彼女の言いたいことは分かっている。意地悪をしたくなるのは、普段は冷静な彼女の乱れる姿が見たいからだ。
「ちゃんと…触って…?」
「どこを?俺分かんないから、教えてよ」
「意地悪…」
形の良い彼女の唇が、卑猥な言葉を発音するためにゆっくりと動いた。
「よく出来ました」
「アっ!…ふぁっ……」
ショーツをずらして、すでに愛液を滴らせて待ちわびていたソコに指を埋めていく。
一層甲高く甘くなった紗奈の声や、鼻孔を擽る愛液の匂い。もう我慢の限界を感じて着ていた衣類を脱ぎ捨てる。
「沙奈、入れるよ…」
「は、やく……」
快感を生むその灼熱の穴は腰を打ち付けるたびに形を変え、精子を絞り取るために収縮を繰り返す。
何度めかの射精感を堪えたところで、沙奈が俺の背中に爪を立てた。
「痛っ…」
「はっ、アぁ!……旭!!……あぁっ――…!」
絶頂に達した最後の締め付けで、せっかく堪えた射精感は見事に無駄に終わり、俺はそのまま彼女の中で果てた。放たれた精子はきちんとゴムの中に納まり、最後の一滴が落ちたところで彼女の胸の中に体を預けた。
女性特有の柔らかい肌、沙奈の肌は前の彼女と同じような感触だ。
目を閉じて彼女を思えば、沙奈の肌は彼女のものになる。
もう触れることは叶わない人を脳裏に浮かべながら、俺は沙奈の心音に耳を傾けた。
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