第1章

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プリベット通り四番地の住人ダーズリー夫妻は、「おかげさまで、私どもはどこからみても `まとも´な人間です」と言うのが自慢だった。 不思議とか神秘とかそんな非常識はまるっきり認めない人種で、まか不思議な出来事が彼らの周辺で起こるなんて、とうてい考えられなかった。 ダーズリー氏は、穴あけドリルを製造しているグラニングス社の社長だ。 ずんぐりと肉づきがよい体型のせいで、首がほとんどない。 そのかわり巨大な口ひげが目立っていた。 奥さんの方はやせて、金髪で、なんと首の長さが普通の人の二倍はある。 垣根越しにご近所の様子を詮索するのが趣味だったので、鶴のような首は実は便利だった。 ダーズリー夫妻にはダドリーという男の子がいた。 どこを探したってこんなにできのぃぃ子はいやしない、というのが二人の親バカの意見だった。
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