第1章

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「伯父さんと伯母さんが、あの子が大きくなったらすべてを話してくれるじゃろう。わしが、手紙を書いておいたから」 「手紙ですって?」 マクゴナガル先生は力なくそう繰り返すと、また塀に座りなおした。 「ねぇ、ダンブルドア。手紙で一切を説明できるとお考えですか?連中は絶対あの子のことを理解しやしません! あの子は有名人ですー伝説の人ですー今日のこの日が、いつかハリー・ポッター記念日になるかもしれないーハリーに関する本が書かれるでしょうー私たちの世界でハリーの名を知らない子供は一人もいなくなるでしょう!」 「そのとおり」 ダンブルドアは半月メガネの上から真面目な目つきをのぞかせた。 「そうなればどんな少年でも舞い上がってしまうじゃろう。歩いたりしゃべったりする前から有名だなんて! 自分が覚えてもいないことのために有名だなんて! あの子に受け入れる準備ができるまで、そうしたことから一切離れて育つ方がずっといいということがわからんかね?」 マクゴナガル先生は口を開きかけたが、思いなおして、喉まで出かかった言葉をのみ込んだ。
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