第1章

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希美「でも…。」 そのとき、ちょうど店のドアが開けられた。 「すいません。待ち合わせなんですけど。」 今にも消えそうな声がこちらにも聞こえてきた。 真希「ねぇ、あれ遥乃じゃない?」 そういうと、真希は個室から顔を出した。 真希「あっ、やっぱり遥乃だ。待ってたんだよ。こっちこっち」 真希は手招きをして遥乃を呼んだ。 遥乃「あっ、友達がいました。すいませんでした。」 遥乃は定員さんに頭を下げるとこちらに小走りで近づいてきた。 遥乃「ごめんなさい。遅刻でしたか?」 真希「そんなことないよ。希美が早くから来て、一人で飲んでたみたい。私もさっき着たばかりよ。」 そう言うと遥乃も安心したように微笑んだ。
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