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はい、ナレーションは中丸です!
ドタバタ始まった文化祭は
もうすぐゴールデンに差し掛かろうとしているところだけど
赤西と田口のお陰か、早くも他校の女の子達が焼きそばの屋台(教室の中だけど)に押し掛けています。
淳「はいはい、みんなちゃんと並んでくださーい」
そう言って田口がにっこり笑えば
焼きそばを焼く音よりデカイ
廊下に響く女の子達の黄色い声。
仁「焼きそばうめーぞー
今なら値引」
雄「値引きなんかしてねーから」
仁「…らしいでーす
とにかくうまいよー!」
赤西もかめとのデートが待ってるからか、いや絶対そうだから
目の色変えて真剣に客引きしている。
とりあえず、ノルマは達成できそうだな
俺は鉄板の熱さに滴る汗を拭った。
仁「こっち並んでね~」
「あのー…」
仁「ん?」
「これ、もらってくださいっ…//」
仁「えっ?
あ、ちょ、待…っ!
行っちゃったよ…」
淳「なになにラブレタ~?
…あ、アド書いてあんじゃん!」
仁「ちょ、人がもらったもんだろーが!勝手に見んなよ!」
淳「いいじゃん赤西くんにはかめがいるんだから~
どうせ連絡なんかしないでしょ?」
仁「え、これ無視すんの?」
淳「え、連絡しちゃうの?!」
仁「だってかわいそうじゃん」
淳「はぁ、そうやって
何人もの女の子を泣かせてきたんだね…」
仁「はぁ?なんのこと?」
雄「お前ら、暇ならこっち手伝えや」
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