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「おい、見ろよあの黒髪の子!」
「うおっ!かわいい。」
サラサラのロングの黒髪に真っ黒の瞳の少女が急ぎ足で校門をくぐる。
男子生徒の視線はその黒髪の少女、水樹に釘付けになった。
しかし、直後に周囲から歓喜の声が上がった。
「見ろよ、あの子…めちゃくちゃかわいいぞ…」
「女神や…女神降臨や…」
「天使だ…」
次々と男達が腰を抜かして床へと膝を落とす。
イラッ…
水樹の額に青筋が浮かぶ。
「なんで…」
水樹の口からボソッと言葉がもれた。
「どうしたの水樹?」
美咲がその言葉が聞き取れず聞き返した。
「っ…!なんでいつもあんたの方がモテてんのよ―!」
水樹の砲口が学校中に響き渡った。
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