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また何か水樹が考え事をしてるみたいだ…
(ふっ、また眉間にしわ寄せて…)
思わず微笑む美咲。
(はぁー、でもこれでまた同じクラスとかになってたら怒るんだろうな―。)
そして、掲示板に目を向ける。
(やっぱりか…)
やっぱりって言い方はおかしいかもしれないけど、もう運命だって思ってるから…
それを伝えたら案の定水樹は眉間のしわをさらに深くして嘆いているみたいだった。
そもそも水樹がなんで俺をここまで毛嫌いしてるのか…
それは多分周りのせいだ…
俺達の両親は海外にも事業を展開する企業を経営してる。
父はフランス人、母は純日本人だ。
なんで双子なのに俺が銀髪で、水樹が黒髪なのかというのはただ単に父似か母似かということだ。
今、俺達はあの家で二人で暮らしている。
両親は何かと海外に出入りしていてあまり日本には帰ってこない。
たまにお手伝いの玉置さんがきてくれるぐらいでほとんど二人きりっていっても過言じゃない。
何かといちゃもんをつけてくる水樹だけど…
でも俺は水樹のこと嫌いじゃない…
例え…憎まれていたとしても、俺は…
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