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はははっ笑う男。
「あぁそれから君♪」
「はい…?」
(なんだろ??)
「もう日が沈んで暗いから1人で帰るのは危険だと思うよ。送っていってあげる。住まいはどこなんだい?」
「…住まいは…‥。」
(そういえばいつのまに暗くなってきた…)
でも帰る家なんて…。
あたしには帰るべき場所が
ないよ…
お金もないし…
「‥‥家はありません。」
「へ?」男はキョトンしている。
「なに君新手の冗談?面白いこというね~」
そういいながらカンナの肩を扇子で軽く小突く。
カンナは覚悟を決めた。
「この町のどこかに住み込みで働ける場所はありませんか?」
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