いざ町へ

3/6
前へ
/81ページ
次へ
(のど…のど渇いた…) ぁあ…フラフラする――― ドンっ………!!! 「痛っ」 カンナは誰かとぶつかった。 「おっと!ごめんごめん」 「いえ。こちらこそすいません。」 目の前には桜の柄の着物を着た男がいた。 しかも着物がはだけている。 髪は色素が薄いのか 綺麗な茶色でサラサラとしていた。 「お嬢さん、変わった着物着てるねぇ~。」 「はぁ。よく言われます…」 カンナは自分の制服がまた貶されると思いうんざりしていたのだ。 しかし―… 「俺好きだな~その着物!斬新でいい感じだよ♪」 「へっ?」 男はにっこり笑ってそう言った。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

427人が本棚に入れています
本棚に追加