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「本当に君は馬鹿か?好き?僕を?何で?」
一気に質問されたので、わたしは一番最初にどの答えを言えばいいのか困って、もごもごと口ごもってしまった。
「ほら、答えられないじゃないか。
何だよ、その目?
痛い?
痛いなら無理矢理僕から離れるなり何なりして、ここから今すぐ出ていけばいいだろう?
僕だってそれを望んでるんだ。
君と居ると不愉快なんだよ。
目障りなんだよ」
彼が震える、強くなったり弱くなったりするような不安定な声でそう言って、わたしの髪の毛をぐわんぐわん引っ張る。
頭皮が剥がれる。
頭がぐらぐらする。
わたしは「ちがうよ、」となんとか彼に言った。
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