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現実じゃ有り得ない、甘ーい真尋がせっかく夢でなら見放題なのに。
大人だからって人の恋路を邪魔していいわけない。
「先生、気分悪いんで、医務室いってもいいですか？」
口に出してみたら本当に気分が悪くなったような気持ちになる。
なんか胸焼けがしてきた。
「えー綾瀬だいじょーぶぅ？」
「うん、ちょっと気持ち悪いだけだから」
言ってるうちに脂汗まで滲んでくるんだから不思議。
「織科本当にお前、具合悪いのか？」
さっきまで綾瀬をいぶかしんでいた教師が今度は不安げな表情を見せる。
うん。なんだか吐き気までしてきたような気がする。
「大丈夫です」
「大丈夫って顔じゃないな、医務室行ってこい」
言われなくても行きたいって言ってんのに。
思いながら席を立った。
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