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【ロシア】
ロシアは、19世紀半ばになってもツァーリズムと呼ばれる皇帝の専制政治がつづき、自由主義思想は厳しく弾圧されていました。
ロシアは18世紀中頃から、南下政策という外交戦略を立てています。
海外貿易をすすめていくうえで、冬でも凍らない不凍港が是非とも欲しかった。そのため南へ南へと領土を拡大してきたのです。
ロシアの南にあるのがオスマン帝国です。
衰えかけているオスマン帝国をねらって、ロシアだけでなく、イギリスやフランスがこの地域に勢力を拡大する機会をうかがいはじめます。
そしてヨーロッパ中が利権を争い始めます。
これを『東方問題』といいます。
さて、ロシアが不凍港を求めて南下政策をすすめながら、目標としたのが黒海です。
黒海の周囲はすべてオスマン帝国領でしたが、18世紀末エカチェリーナ2世の時代に、黒海北岸のクリミア半島を獲得しました。
これで、不凍港を手に入れたわけですが、大きな問題があった。
(*・∀・)ノエカチェリーナ2世
「いや、あのさw不凍港手に入れたのはいいけどオスマン帝国が地中海通してくれるわけないやんかwww」
だから、次の段階として、ロシアはオスマン帝国から海峡の通航権を得なければならないのです。
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