唯一の親友

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唯一の親友

『あっ‼咲ィ~おはよー☀』 『お、おはよー』 やっとの思いで学校到着。 校門の前でバッタリ。 親友と呼べる唯一の友達、 『東 日向』アズマヒナタ に会った。 『お二人さんッ今日も朝から熱いねぇ♥』 どこをどう勘違いしたのやら、 日向は私達が付き合ってると思ってるらしい…💦 『だからうちらはそういう関係じゃないんだって~💦💦』 『いや、あながち間違いじゃない。』 淕はそーいうこと言わなくていいっつの‼ 『ほ~ら、やっぱりね☆ この東 日向には全て見えてるのよ‼‼』 『は…はいはい。 勝手になさってください…』 もう抵抗してるのが馬鹿馬鹿しくなってきてしまった…。 さっき、唯一の友達って言ったのには理由があって。 実は淕って凄くモテるの。 運動よし。(サッカー部エース)勉強よし。(学年3位) ルックスよし。 性格よし。 これほど完璧な人間はいないらしい。 だからこんな平凡な私が一緒にいるのが気にくわない女子が多くて。 (こびうってる)とか (どんな色気使ったんだ)とか (目障りだよね)とか 影で色々言われてる。 だけど一人だけ私のことわかってくれる子がいたの。 それが日向。 日向は絶対に失いたくない存在。だからなんだかんだいっても日向は私の中でずーっと一番だよ。 『淕、じゃぁねー』 『おう、またなぁ』 淕とは別のクラス。 頭いいもんね。 でも日向とクラス一緒だもん🎵 『咲さぁ~』 『ん??』 『淕也君といい加減付き合っちゃいなよ。どうせ裏で陰口いわれてんだからかわらないでしょ☆』 なんて楽観的な( ̄□ ̄;)!! 『そういう問題じゃないってー』 『でも実際、二人は両想いなわけなわけだしさッ』 そのことについて、考えたことがないわけじゃない。 ただ触れたくなかっただけ。 だって私はこの二人の関係が好きだから。 曖昧だけどどこか優しいこの関係。 今の関係を少しでも変えたら 二人とも変わっちゃう気がして怖い。 『私的には二人、じれったいんだけどなぁー。 まあ、二人には二人のペースってもんがあるわけだしねッ。 気ままに見守ってやるか』 そういって日向は笑った。 ホント、日向はなんでもわかってくれる。 大好き。
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