僕らの正体

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「な、何だよ⁉ 父ちゃん。早く言ってくれよ」 「まあまあ、レオ。 落ち着け。 ティエリ君も。 君たち2人は魔法使いだ」 ・・・・・・ しばしの沈黙のあとトムの代わりにサウスが コーヒーを一口飲むと、話し始めた。 「そうだ。お前たちは魔法使いだ。 僕らと同じようにな。」 ティエリもレオナルドも意味が分からなかった。 「俺が魔法使い⁉ 何まじめ腐って冗談言ってるんだ⁉ 下手な嘘だな」 ティエリは一人でこんな事を考えていた。 いや、 おそらくレオも同じことを考えているに違いない。 そんな2人の心の内を見透かしたかのように、 「これは嘘じゃない。 お前たちは9月から エトワール魔法学校で学ぶことになっている。 だいたい父さんとトムはそこで学生時代を過ごしたんだからな」
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