高校一年生

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はぁ…………。 今日一日ですごく疲れた気がする。 「ルーク、起きてるか?」 当たり前のように窓から入ってくる。 ついでに言っておくが麗奈の部屋は窓を渡ってこれるほど近い。 「よし! 今から幼なじみの一線を越えて、既成事実を作ろうではないか!!」 「勘弁してくれ…………。」 俺は疲れたんだ。 ねむたいんだ。 「ほらほらほら、ヤっちゃうぞ?」 「眠たいんだ、勘弁してくれ。」 あぁ…………。 睡魔が襲ってくる。 「むぅ……。 仕方ない…………。 今日は許してやる。」 「そっか…………。 ありがとうな、麗奈…………。」 働かない頭を動かして、麗奈の頭を撫でる。 「オヤスミ…………。 ルーク…………。 私はお前のこと…………。」 麗奈が何か言っていたが、俺の意識は沈んでいき、麗奈が何を言ったのか把握出来なかった。
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