プロローグ

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「お前、何で髪赤いんだよ?」 「いや、目も緑色だし!」 「ハハハ!キモッ!」 「うぅ…………。」 一人の男の子が泣く。 『日本から出て行け~!』 三人がかりで一人の男の子をいじめる。 「こら~~~! あんたたち! ルーくんをいじめるな!」 『逃げろ~~~!』 「ルーくん、大丈夫か?」 「ありがとう……。 麗ちゃん……。」 「全くあいつらは……。 生まれ持った物をバカにするとは……。」 「いいんだ……。 僕なんか生まれてきちゃいけなかったんだ……。」 「そんなこと言うな!」 「れ、麗ちゃん……。」 「ルーくんをいじめる奴は私が成敗する。 私がルーくんを守る!」 「麗ちゃん……。」 そう言って抱きつく。 「る、ルーくん? 恥ずかしいぞ……///」 顔を赤くしながら言っている。 「ルーくん、私が守ってあげる。 だから、私と結婚しよう!」 「麗ちゃん、ホントだね!?」 「そんなに喜んでもらえるとこっちも嬉しい……///」 「じゃあ、一緒に帰ろう♪ ルーくん!」 「うん!」 手を繋いで帰る。 ……………………………… とある少年・少女の、小学二年生の頃の、話。
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