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「ルーク、お前はまた剣道部に入るのか?」
登校中、麗奈がそう聞いてきた。
「いや、どうだろうな?」
俺は笑いながら言い返す。
「むぅ…………。
ルークは強すぎるからな…………。」
元はといえばいじめられてたときに、強くなろうと始めた剣道。
いつの間にか強くなっていたが、今の自分には必要ない気がする。
「ところで、麗奈は部活に入るのか?」
俺はそう聞いた。
「ルークが入らないなら、私も入らない。」
「へぇ~~~。
そうか。」
何事もなかったかのように歩き出す。
後ろで麗奈が
「……鈍感…………。」
と呟いた気がしたが気のせいだろう。
学校の校門までたどり着いた。
「よぅ、ルーク!」
智貴が話しかけてきた。
朝からうるさくて、イラッとした。
「死ね、智貴。『襲爪雷斬』。」
「アベベベベベベッ!」
「朝からうるさい奴だ…………。」
ほら見ろ。
麗奈も呆れてるじゃないか。
なんか、学校始まる前から疲れた。
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