部活って流れで入る人が多いけど、後から後悔すると思うよ?

7/15
前へ
/387ページ
次へ
「ルークは寝てばっかりだな。」 麗奈は呆れながらそう言った。 「眠たいから仕方ない。」 少しムッとして、反論する俺。 「あのまま、私が起こさなかったら、ルークはずっと眠ってたかも知れないぞ。 ルークは私がいないとダメだなぁ。」 「あぁ、そうかもな。」 ルークから予想外の反応が返ってきて、顔を真っ赤にする麗奈。 いつもなら、 「そんなことねぇよ。」 とか言い返すのに…………。 そう麗奈が思っていると、 「立ち止まってないで帰ろうぜ。」 と言ってきた。 「この天然め…………。」 「何か言った?」 「いや、何でもない。」 そう言って歩き始める。 俺も慌ててあとを追う。 くだらない話をしながら歩いていると、自分の家が見えてきた。 「じゃ、また明日な、麗奈。」 麗奈が明らかに残念そうな顔をしている。 「そんな顔したって、ダメ。 今日は疲れてるから、早く寝たいんだ。」 「むぅ…………。」 そう言って麗奈がむくれる。 「また今度は良いから、な?」 麗奈の頭に手をのせて、俺はそう言った。 「今日は仕方ない。 頭を撫でてくれたら許す。」 麗奈はそう言って頭を出してきた。 「ほら。」 「はぅぅぅ。」 麗奈が可愛い声を出した。 「じゃ、また明日な。」 「バイバイ、ルーク。」 そう言って麗奈は家に帰っていった。 「…………寝るか…………。」 俺は家に入り、自分の部屋に行って、寝た。
/387ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12280人が本棚に入れています
本棚に追加