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「今日から、高校生だな、ルーク。」
「あぁ、そうだな。」
俺たちは今日、入学式だ。
学校までは、あまり距離もないので、歩いていく。
いきなり気配を感じて、振り返ると…………。
「ルーク!
俺たちもついに高校生…………。」
「うるさい!喰らえ!
『魔神拳』!!」
「グアッ!いきなり!?
つーか何当たり前みたいに、衝撃波出してるんだよ!?
あと、技名、一文字くらい隠せ!
『魔○拳』みたいな……。」
「黙れ!!『双牙斬』!」
「ヒデブッ!」
今、地面と激突して動かなくなったのは、古屋智貴(フルヤトモキ)。
顔はかなり良いのに、頭が残念な、俺の親友(パシリ)だ。
俺の奇妙な赤い髪と、緑の目をバカにすることなく、今まで接してきてくれた、基本は良い奴だ。
まぁ、バカだけど。
「ルーク、こんなバカに構っていると、時間がなくなるぞ!」
「おぉ、悪い。」
入学式から遅刻なんてみっともない真似は出来ない。
智貴?
…………アイツの運命は…………もう変えられない…………。
くたばっている智貴を置いて、俺と麗奈は走り出した。
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