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「…………であるからして~~~~が高校生としての…………。」
理事長の話が異常に長い。
つーか何?
あのハゲかた?
前髪しか残ってないよ。
俺が入学した高校は『私立青銅学園』。
まあ、普通の進学校だ。
一学年十クラスと県内でも比較的大きい高校だ。
「以上で理事長の話を終わります。」
理事長の話が終わり、入学式も終わった。
今から教室に行くらしい。
「うぃ、俺が一年間担任の瀬戸光國(セトミツクニ)だ。
一年間よろしくな。」
名前が水戸黄門に似てる…………。
「んじゃあ、自己紹介していけ。
一番の相沢、お前からだ。」
「相沢麗奈です。特技とかは特にありません。
好きなタイプは髪が赤くて、目が緑色の人です。」
皆が一斉に俺を向く。
まわりから、
「染めよう…………。」
とか
「カラコン買うか。」
とか言う声が聞こえる。
俺は平穏な学校生活が送りたかったのに…………。
もう無理だな…………。
その後、自己紹介が流れていって、俺の番になった。
「桐原流駆です。特技は剣道。好きなタイプは…………。」
うわっ、麗奈むっちゃ期待してこっち見とる。
「…………特にありません。」
凄い寒気が…………。
麗奈からものすごい殺気が…………。
後が怖いなぁ。
まあ、そんな中、自己紹介で一番印象に残ったのは…………。
「西薗寺美鈴よ!
私はお金持ちなの!
私と付き合いたい人はこのあと、私のところまで来なさい!」
超、お嬢様だ。
顔は可愛いのになぁ。
こんな感じで自己紹介が終わった。
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