16人が本棚に入れています
本棚に追加
ｷ-ﾝ ｺ-ﾝ ｶ-ﾝ ｺ-ﾝ
１時間目の授業が終わったな。
「あ、先生だ。」
授業が終わったからかな。
担任の先生(名前を覚えてないけど…)がいた。
「先生！あの…朝はすみませんでした。」
「ん？ああ。山下と狭山か。学校にいたのか。お前ら。」
「はい。…どういう意味ですか？いたのかって…」
「ああ。新庄がな、『直樹と狭山さんは駆け落ちしました』なんて言ってたからな。」
智也め…
っていうか、駆け落ちで何もツッコミがなかったんだろうか？
「お前らはまだ若いからな。駆け落ちもあり得なくはないと思ったんだよ。」
いや、あり得ないでしょ。
とにかく、智也に天誅をしないと…
「じゃ、失礼します。
由紀？ちょっと先に帰ってるよ。」
「え？うん。わかった。」
納得がいってない顔だけど、仕方ない。
僕は教室へ走った。
……………………
ｶﾗｶﾗｯ
「とも…ﾊｱ…や…ﾊｱ…」
走った僕は、やっぱり疲れていた。
うん。走らない方がいいな。僕。
「どうしたんだ直樹。」
「どう…ﾊｱ…う…」
「何言ってるかわかんないって。ほら、深呼吸して～？」
最初のコメントを投稿しよう！