プロローグ

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「す、好きです。付き合ってください。」 告白してきたのは、彼女の方からだった。 勉強は普通。常に平均くらい。 運動はまるっきりダメ。 顔もどちらかというと「不細工」の部類に入る。 優柔不断だし、ネガティブだし。 いい所なんて一つも無いんじゃないかって思うような僕に、彼女は告白をした。 正直、最初は何かの罰ゲームをさせられてるんじゃないかと思った。 彼女の事は、実は結構前から気になっていた。 でも、僕は意気地なしだから、遠くから見ている事を決めていた。 だから、おもわず聞いてしまった。 「僕なんかでいいの?」 って。 彼女は、 「君だから。 …ダメ…かな?」 と言った。 「僕で…いいのなら。」 こうして、僕たちの物語は始まった。
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