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「そんないじわるしなくてもいいじゃん…」
扉の向こうでは先程の彼女がいじけていた。
「ご、ゴメン。謝るからそんなにいじけないでよ。えっと…狭山さん?」
「…由紀。」
「え?」
「もう付き合ってるんだから、由紀って呼んでよ。」
「わかったよ。ゴメン、由紀。」
さて、このやりとりでわかったと思うけど、この人が僕の彼女の狭山 由紀(サヤマ ユキ)。
僕とは正反対の性格で、とても明るい。
まぁ詳しくは作者からどうぞ。
さて、由紀が「私達は恋人です」みたいな発言をしてくれたおかげで、クラスの一部から視線を感じる訳だけど…、僕はいい意味でも悪い意味でも注目されるのは好きではない。
さて…どうしよ。
「智也…」
「なんだ?身長はやらんぞ?」
「いらないよ。朝のHR、先生に適当に言っておいてくれない?」
「…後でちゃんと説明しろよ?さっきの恋人発言とか、さっきの恋人発言とか、さっきの恋人発言とか。」
恋人発言しかないじゃん。
「わかったよ。さて…と。ちょっと来て。」
「え?」
僕は由紀の手を取って屋上へ走った。
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