無題

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「せんせー、暇」 放課後の教室に声が響く 「………」 彼はそれをあえて無視する 「一先生、僕の話きいてる?」 「……なんだ?総司」 一はペンをとめ、総司のほうを見る 「だから、暇って言ってるの」 総司はムスッとする 「好きでここにいるのは総司だろう? 俺はテストの採点で忙しいんだ」 一はそう言って採点をはじめる 「一先生のけち…」 「………」 ギシギシと椅子の音と キュッキュッっとペンの音が響く .
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