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拝啓、お母様。
私は今、魔法少女と共に箒に乗って幻想の空の旅を楽しんでいます。
「……なぁ、魔理沙」
「なんだ~?」
「私達は今何処に向かってるんだ?」
「紅魔館」
さも当然のように答えやがった……。
「紅魔館ってあれだよな?
吸血鬼とかメイド長とか華人小娘とか吸血鬼とか動かない大図書館とかがいる館だよな?」
「その通りだぜ。
よく知ってるな?」
「……帰る。今すぐ帰る。マッハで帰る。
家に帰ってFF7の続きやる。チョコボ育ててる真っ最中なんだよ」
「まぁ落ち着けって」
心配せずとも俺は落ち着いてるぜ?
カウンターのマテリアが集め終わったら今度は裏バトルでもやろっかなぁ~って考えてるとこだしな。
まだ私はこんなところで死ぬわけにはいかんのだよ。
早くしないとメテオが……
「心配すんな。お前を紅魔館の中に連れ込んだりしないからさ」
「本当か……?」
「本当だ、私は約束は守る主義だぜ?
お前を危険な目に会わせたりしないから安心しろ」
「………」
「疑ってる目だな」
「疑ってないよ……たぶん」
まぁ、今はこいつを信じるしかないだろう。
そうしないとやってられない。
……だが、もし本当に紅魔館に入れないとしたら、なんで魔理沙は私を連れてきたんだ?
嫌な予感がする……。
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