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「はぁ……、はぁ……」
森の中を走って走って2、3分。
すでに私の息はあがりきっていた。心なしか吐き気も覚える。
霊撃の反動にしちゃはしゃぎすぎだとお姉さん思うなぁ。
「きっつ……、何だよこれ……。
こんなに疲れたのはアレぶりだ……、高校の頃テストの日に寝坊してチャリ全力で漕いでたらチェーン外れてそこから20分ぐらい全力疾走したとき以来だよチクショウ………」
あの時にチェーン外れてビシィッ!ってなった左膝痛かったなぁ……。
ビシィッ!ってなるんだよビシィッ!って。
さて、ビシィッ!は置いといて。
「ここ何処だろ?」
とりあえず真っ直ぐ走ってたはずなんだけど……。
どの方角に真っ直ぐ走ってたんだっけ?
てか本当に真っ直ぐ走ってたんだっけ?
「どうしよっかなぁ、心なしか気持ちも悪いし……」
こんなに気持ち悪いのはアレぶりだ。
淫乱テディベア見た時以来だ。あれは見たら新しい世界が開けるね、うん。
ってか、気の所為じゃないなこれ。マジで気持ち悪いかも。
「ヤバい……、早く森から出た方がいいな……」
って、どっちに進めば出られるんだ?
「……こっちに進めばいいって私のゴーストが囁いてる」
人はコレを幻聴と言います。
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