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「……………」
木、木、木、木、木、木、木、林、木、林、林、林、森、木、森、森、木、林、森、森森森林森林森木森木林森森森森森森森森森森森森森
木以外の物を見たくなってきました。
……まぁ、茸ならあるけどさ。
日の光も入らないから辺りもどんどん暗くなる、景色も変わらないから、自分が今何処にいるかも分からない。そして気持ち悪い。
「くらいよーこわいよーきもちわるいよー」
あぁ、森に入って何分経つんだろ……。
……あっ、そういえばポケットに携帯電話入れてたんだった。
すっかり忘れてたが、これで時間が分かるぜ!
しかも携帯は灯り代わりにもなるよ、やったねたえちゃん!
ポケットから携帯電話を取り出し、画面を開いて時間を確認する。
こんな時でも壊れてないあーうー携帯大好き。
……あれ?
画面開いたはずなのに光ってない?
壊れた?
ってか、手元も見えてないじゃん。
いつの間にこんな暗くなってたっけ?
いや、暗くなってても画面の光が照らしてくれるはず。
確かにさっき、一瞬画面が光った後から闇が覆い被さってきた。
「ねーねー、あなたは食べてもいい人間?」
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