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腋。
目が覚めたら目の前に腋があった。
明確に言えば腋出した巫女が寝ていた。
……えっ?何この超展開?
最初からクライマックス?
つーか何これ?何で腋巫女いんの?
ここ私の部屋じゃないの?
「……う~ん」
あっ、腋巫女起きた。
「……~っんーーっ」
上半身を起こして伸びをする。
おぉ、腋が全開。
「…………ん?」
ここで腋巫女、隣で寝ている私の存在に気付く。
「…………」
見つめ合う二人。
ドキドキするどころか冷や汗ダラダラな状況。
言葉を発さないまま両者沈黙し続け、数秒から数分の時間が過ぎた気がした。
その緊張感の中、私は小さな脳をフル稼働し、この状況に最も適した、沈黙を打破するひとつの言葉を選び抜いた。
「……おはようございます」
頭を陰陽玉で吹っ飛ばされた。
頭の中でバ〇コさんが「アンパ〇マン!新しい顔よ!」って言ってた気がする。
とりあえず、私の朝は腋から始まった。
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