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「傷は大丈夫なの?」
意外と心配してるんだな。
「こんぐらい大丈夫だよ。
心配ない」
ギャグ補正ってやつです。
便利設定。
「そう、まぁ、とりあえずあがりなさい。
色々聞きたいこともあるでしょうし」
そう言って霊夢は神社の中に入っていった。
素直に私もその後に続く。
中に入ると、神社の客間と思われる場所に通された。
楽園の素敵なお茶付きで。
「さて、幻想郷についての知識はある程度はあるのかしら?」
霊夢が話を切り出す。
「まぁ、少しはな」
「ふぅん、やっぱり最近の外来人は何故か幻想郷のことを知っている奴が多いけど、あなたもなのね」
「まぁ、色々あるんだよ」
色々ね。
あることないこと知ってます。
「まぁ、そんな外の世界のことなんかどうでもいいけど」
バッサリ切り捨てたな。
「あなたはこれからどうするの?」
「う~ん、そうだなぁ~」
「考える余地は無いと思うんだけど。
幻想郷について知ってるなら勿論妖怪のことも知ってるんでしょ?
命の危険があるんだし、あなたが望むんなら外に帰すことも……」
「まぁ、幻想郷で暮らすわ」
「……正気かしら?」
「外の世界ってのは退屈でねぇ。
未練もないし、ここで暮らした方が楽しそうだしな」
「……そう、好きにするといいわ
死んだって私は知らないから」
冷たいなぁ、ツンか。
「今日1日ぐらいは神社に泊めてあげるから、明日ぐらいに人里に行くといいわ。
あそこならある程度安全だし」
あっ、デレた。
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