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「さて、働かざる者食うべからず。
しゃきしゃき働きなさい」
そう言って、霊夢は私に箒を投げつける。
「まず最初に庭の掃除ね。
それが終わったら洗濯物洗って干しといて。
その後、お昼ご飯を作ってくれると尚良いわね」
うわっ、こいつ鬼だ。
「文句あるの?居候の癖に生意気ね」
「まだ何も言ってねぇよ」
文句なぞありませんよ。
えぇ、ありませんとも。
「霊夢の言う通りよ。
居候なんだから家主の言うことには素直に従いなさい。
あと、ご飯は私の分もよろしくね」
……?
「霊夢、何か言ったか?」
「いや、私は何も?」
…………?
「どこ見てるの?私はここよ」
背後から声が聞こえた気がして、恐る恐る後ろを振り向く。
「やぁ」
生首が宙に浮いていた。
「ゆっ(ry」
「黙れ」
ビシッと霊夢が生首の頭をお祓い棒で殴る。
「痛いわね~、殴ることないじゃない」
生首は本来、胴体があるべき場所にある不思議空間から手を出して頭をさする。
「うるさい、一体何の用よ……、紫」
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