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「ほい、これあげる」
神社から出てきた霊夢が御札を投げつけてきた。
「……なんだこれ?」
見た目や質感は紙なのだが、プラスチックのように硬く、なんかごちゃごちゃと漢字が書いてある。
「人間の霊力を引き出す札よ、それがあれば、あなたの体に眠る霊力を引き出して弾幕が撃てるようになるわ」
「それって……、そんなことして私の体は大丈夫なのか?」
「あなたの霊力なんか微々たるものだから、少々使えば疲労でぶっ倒れるだろうね」
「だめじゃん」
「だから、気休めよ。
まぁ、修行すれば武器になるんじゃないかしら」
投げやりだなぁ。
「そんなことはどうだっていいから、早く庭掃除をしなさい。
それが終わったら神社の中も掃除してもらうんだから」
人使いが荒すぎないか?
妖怪に殺される前に過労死しそうなんだが。
まぁ、貰えるもんは貰ったし、キリがいいところでトンズラかますか……。
「……あら?」
紫が何かに気付いて空を見上げる。
―――――ィィィィィン………。
何だ?この飛行機が飛んでるような風を切る音。
音源を確かめるために空を見てみると……。
「……星?」
ズドォォォン、とキラキラ光っていた物体が地響きを鳴らして庭に墜落してきた。
「なに?未確認飛行物体が墜落してきたの?」
土煙で周りが見えない、せっかく掃除したのに……。
「れいむー、遊びに来てやったぜ!」
……あぁ、星が落ちてきた。
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