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ハ――――――ッ!!!と威勢を上げて刀を振る姿が忠征の元へついたばかりの自分に似ていた。
来る日も、来る日も刀を降っていた。少しでも役に立ちたくて。
守りたくて。
そんな昔のことを思い出している自分がいて思わず額に手を当てた。
「すぐ戻る。」
部下に声を掛けて、その場を離れる。
正直隊が乱れてもどうでもよかった。
キャンキャン喚く宰相を相手にすればいいだけだと思っていたから。
屋敷に戻って酒を飲む。
堕落してるな。と思うが仕方ない。
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