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そのまま少しだけ時間を潰して鍛錬している場所へ戻ると罵声が聞こえてきた。
さっき言葉を掛けた部下の肩を叩いて自分のほうを向かせた。
「公(こう)どうした?何をもめている?」
「あ、結華様。あの二人がお互いの剣がぶつかったと…。」
もめている二人を見ると日頃からひがみ合っている仲の奴らで、またか。とため息を吐く。
「てめぇ!もう今日という今日は許さねぇ!!!覚悟しやがれっ!!!」
「それはこっちの台詞だ!行くぞ!」
公から剣を取り睨み合っている二人の間に向かって投げた。
剣は鋭い勢いで飛び二人の構えている刀へ当たり、刀を手から下ろした。
「いい加減にしな。さっさと元の隊形へ戻るんだ。」
辺りは一瞬にして静寂になった。
イライラする。頭が痛い。
「女のくせに生意気なんだよ。」
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