剥離

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朝からもう部隊は鍛錬始めていた。頭がいなくても乱れない隊を少し感心しながら姿を現した。 「おはようございます。結華様。」 隊は一斉に結華のほうを向いてあいさつをした。 おはよう。と小さな声で返しながら傍の木陰に座って隊を眺める。 汗を流して剣を振っている姿は忠征様のところにいたころは見られなかった光景だった。 部下を持つことは許されていたし、一般兵などは結華を見て頭を下げるが隊を持とうとは思わなかった。 戦の時も必ず忠征の元へいれるように。 必ず守れるように。
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