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プロローグ
好きになった、だがそれは友達に対しての好きだと思っていた。
だって今まで他人に否定され続けて来た存在に手を指し伸ばしてくれてしっかりと手を握ってきた奴だった。
出会いなんて最悪で当時高校生の俺は人を拒絶され傷付いた俺はもう傷付きたくがないため人を拒絶して過ごしていた中でアイツに出会った、アイツはためらいなく俺の腕を掴みかかってきた。
何年振りに感じただろう人の温もりに思わず人を拒絶する意志が崩れていた
「あんたはそうやって人を否定し続けて何になる!」
目の前の男は知り合いが俺にやられたからと言って説教しに来たらしい、めんどくさい奴だって頭で理解して離れたいのにしっかり手を掴まれていて、次の瞬間怒りを含んだ顔から段々悲しそうな顔をして
「否定なんて悲しいだけだ…」
「……っ」
なんでコイツまで悲しい顔をするんだかわからないとしていれば力いっばいに抱きしめられた
「…僕が最初の友達になるから」
そう言われたら目頭が熱くなってきたのを必死で堪えたのを覚えている。
だから俺はコイツを好きになったんだ。
俺にとって特別な意味の好きだ、俺を受け入れてくれた人間の好きなんだ。
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