プロローグ

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だってコイツが俺の腕を掴んでるのが珍しいらしい、確かに俺はここの同学年の奴らと親しくしたことなんて一度もないからかもしれないし、俺が拒絶してきたから (やめろ!俺に関わるな!) 「…離せよ」 「嫌です」 にっこりと笑いながら言うコイツに俺は呆れた、コイツは馬鹿じゃないかと 「離さねーと殴る」 噛み付くように睨み低い声で言うがアイツはものともせずにこやかに笑い 「離してあげますが条件があります」 「……はぁっ!?」 条件つきつけてくるなんていかがなものだと俺は思ったが離してくれるだけで何を要求するというのだ 「条件次第だなそりゃ」 「えー…だって条件のまなきゃ離さないよ?」 「………歯ぁ食いしばるか?」 おどけていうアイツに俺がそう言えば酷いなと言いながら周囲を見ればいつの間にか俺達のやり取り視線が集中していた、先程コイツと共にいた奴らもじっとこっちを見ていて今この状態は俺の嫌いな環境になっていた。  あまり居たくない状況に俺は力強く腕を振り払えばあっさり離れた後アイツは目を真ん丸くしていたので俺はさっさと移動したのだった。
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