プロローグ

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 そのあと俺は学校を早退した、とにかく学校にいるのじゃアイツがまた視界に入ってくる恐れがあるからだ。 いつもなら授業をサボるか寝てるかで過ごすがアイツの存在を考えると俺は家を選んだのだった。  俺は独り暮し、別に両親が居ないわけじゃないのだが独り暮しをしているこの人の温もりが伝わってこない部屋が俺は好きだ、俺だけの空間だ (嫌いになってくれたかね) 俺に友達になるからと声をかけてくれたアイツ、俺にはそれだけで十分だ (弁当…悪いことしたな) 食べ物を粗末にする行動は人として最低なことしたし、アイツを加減無しに殴ったりと今冷静に考えればとんでもないことしたなと思った。 部屋の隅のベットに横たわり天井をぼけっと眺める (…ああ別にいいか…) 俺は独り、味方は居ない、他人を信用するな、もとから独りでやってこれたじゃないか (大丈夫だ…俺は俺だ) そう強く思いながら俺は目をとじたのだった。
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