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そして、戻ろうとドアノブに手をつけた時だった。
コンコンッ…
『し、失礼します…』
そのまま、グイッと扉が開く。
ドアノブを掴んだままだったので、私も一緒に引っ張られてしまった。
そして…
『わっ』
「ぶふっ」
とすんっ… と身体が誰かによっかかる。
うぎゃっ 一体誰だっ?
『だ、大丈夫?』
「あー…うんっ 大丈夫大丈夫」
な、なんか心配されちゃったよ;
ぶつかった相手が誰なのか見てみる。
うわ…っ
ミルクティーのような鮮やかな色をした髪と、闇のように真っ黒な目…。
そして… その綺麗な容姿…。
なんつー美人さんっ!?
うはー… こーゆうのを美しいって言うんだろーなぁ…。
そんな風に観察してた時だった。
『女の子みたい…』
ボソッと呟かれた。
や、ヤバいッ!!
このままくっついてると、バレるっ
即座に離れ、又もや成伯父さんに言う。
「じ、じゃあっ失礼しましたぁっ!!」
う、うわっ… 焦って言ったから若干うわずった…;
そのまま逃げるように美人さんの横をすり抜け、部屋を出る。
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