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転校してきた愛ちゃんも
「イカダ作りとか駅伝なんか面倒くさい!
私もヒカルと帰宅部に入るね♪」
っと、一緒に帰宅部と称して一緒に時間を過ごしていた…
帰宅部は月見山にある
小さな洞穴で活動していた。
活動っていっても、
お互いが好きな事をダラダラしているだけだった
「ねぇ~!お腹すいたぁ~
お菓子ないのぉ?」
「はいはい、ちゃんと
お菓子持ってきてるよ。」
「わぁ~い!さすがヒカル、大好き♪
チュッ♪」
…別に僕は愛ちゃんと
付き合ってはないんだけど、
いつも愛ちゃんはほっぺにキスをしてくる…
特にイヤじゃないからイイんだけど…
愛ちゃんはいつもお菓子を食べながら
歌の本を読んだり
歌ったりして
アイドルになる練習をしている。
クーラーのない家に居るより、
洞穴の方が涼しいんだって…
僕は何してるかって?
僕は先月、おじいちゃんが
街でもらってきたっていう
古い紙を見ていた。
宝の地図のような謎の絵が書いてある古い紙だ。
その宝の地図の謎を解読するため
ここ数日、ずっと紙とにらめっこをしている。
よく判らない文字と、この月見山らしい絵が書いてある。
愛ちゃんは誰かの落書きだって言うけど、
コレは宝の地図だと僕は思うんだ。
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